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忘れないようにメモしておきます。

はじめに
以前SSDを1TのM.2 SSDに交換しましたが、今回はさらに容量アップということで2TのSSDに交換しました。
交換後はもちろんクローンソフトなどという軟弱なものは使用していないので、OS(SteamとWindows)から便利ソフトまで全て入れ直しとなります。

本来であれば記事にする予定はなかったのですが、今回あらためて作業してみたら以前と異なる部分や、導入にあたってつまずいた部分
が出てきたので忘れないようにここにメモとして残しておきます。

※なぜWindows11ではないのかは最後に後述しますが、Win11導入時のアップデートファイルである24H2が悪さをしてSteamOSのブートを消してしまうからです。
また、これは私の環境だけかもしれませんが、Win11(24H2)だと新規インストール時にパーティションで区切った場所を指定してもインストール出来ない旨のメッセージが出ました。

必要なもの

・SteamDeck本体(公式ショップ)


・ドッキングステーション(充電可能であれば社外品でもOK)

・有線のUSBキーボード(マウスは無くても可)

・USBメモリ 2個(16G以上で速度が速いもの)

・Windows10


SSDの交換方法

内蔵SSDの交換は以前と全く同じなので、下記の記事を参考にしてください。



手順①
基本的には以前書いたページ通りに作業していきます。
まずはインストールメディアの作成やドライバを事前に集めておきます。

・1個目のUSBメモリにSteamOSをインストール。
 →ここを参考にすること

・2個目のUSBメモリにはWindows10をインストール。
 →ここからダウンロードしてインストールメディアを作成。
 →今すぐダウンロードであとはexeを開いて指示に従う。

・2個目のUSBメモリ(Windows10)にSteamDeckのWindows用ドライバを入れておきます。
 →ルート直下に適当なフォルダを作ってその中に入れておくだけでOK
 →
StemDeckのWindows用ドライバはここから
 →APUドライバがダウンロードできない場合はアメリカのサイトから

手順②
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SteamOSをクリーンインストールします。
これは公式サイトが手順を公開しているので、その通りに行います。

手順③
Windows10用のパーティションを分けてスペースを確保します。

※今回はフォーマットをBTRFSへの変更は行わずにデュアルブートさせます。
 というのも個人的に両方のOSからアクセスさせるデータが現状思いつかないからです。
 また、同時アクセス可能によるリスクを避けたいという考えもあります。



・SteamDeckをドックに接続し、SteamOSが入っているUSBメモリを再度接続。

・音量マイナスを押したまま電源ボタンを押して(選択画面が出るまでマイナスは押しっぱなし)、選択画面が表示されたら1個目のUSBメモリを選択。

USBメモリからSteamOSが起動したら(USBメモリによっては5分くらいかかる場合もあります)、左下のスタートメニューを押し、System内の「KDE partition manager」を起動する。
 →一番下の一番容量が多いところを選択して「
Resize/Move」を選択。
  ※
容量の動かし方はバー右端にカーソルを持っていくとスライドさせることが出来ます。
 →ここでパーティション分けして
Windows用に容量を確保する(今回は600Gくらい)
 一番下に切り分けた空きが出来ているので右クリック「NEW」でNTFSを選択して左上にあるApplyを押す。
 →空き容量を確保できたらシャットダウン。

手順④
Windows10をインストールします。

・SteamOSのUSBメモリを外してWindows10のインストーラーが入っている2個目のUSBメモリをドックに接続。

・音量
マイナスを押したまま電源ボタンを押して(選択画面が出るまでマイナスは押しっぱなし)、選択画面が表示されたら2個目のUSBメモリを選択。

・そのまま説明通り進んでいき、先程作成した空き容量の部分にWindows10をインストールする。

・インストール後にSteamDeck用のドライバをすべてインストールする。
 →一度再起動させたらシャットダウンし、電源と音量プラスを押しながら起動させ、SteamOS,Win10共に問題なければ完了です。

※SteamOSを起動したい時は
電源マイナスを押したまま電源ボタン
 →次の手順⑤をインストールすればOS選択画面を表示させられる。

手順⑤
これでSteamOSとWindows10のデュアルブート環境が出来ましたが、この状態だと電源ボタンを押したときWindowsが勝手に立ち上がってしまいます。
このため起動前にOSを選択できるようにもう一つ作業を行います。

※基本的にはこのサイトの通りに進めていきます

・SteamOSのデスクトップモードから「konsole」を起動して下記を入力

 cd $HOME && rm -rf $HOME/SteamDeck_rEFInd/ && git clone https://github.com/jlobue10/SteamDeck_rEFInd && cd SteamDeck_rEFInd && chmod +x install-GUI.sh && ./install-GUI.sh
 
 →デスクトップにGUIのショートカットが出来る
  
(もしかしたらダウンロードフォルダかも…)
 →追加されたショートカットを起動して「install」を押す
 →設定等はデフォルトのままでOK(選択画面の背景はBackgroundから画像を変更できる)


・次にWindowsを起動してここからファイルをダウンロード後ZIPファイルを解凍して、
「Windows/Install rEFInd/Setup_rEFInd_Windows_RunAsAdmin.bat

を管理者権限で実行する。
 →ファイルの場所は下記参照
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・再起動してOS選択画面が出れば完了です。


Windows11の場合はどうなるか
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冒頭にも書きましたが、Windows11を区切ったパーティションにインストールしようとすると「別のパーティションを選択してください」的なエラーメッセージが表示されます。

おそらくですがWin11内部の24H2がこの時点で悪さをしているのかなと素人ながら思っています。

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ちなみにこの状態でも、Windowsインストール画面上でパーティションを一旦削除して再度作成するとインストール可能になりますが、この状態で入れるとSteamOSのブートが吹き飛ぶのでSteamOSの起動が出来なくなります。
※具体的にはSteamOSを起動させようとすると「GNU GRUB version 2.06」表示から先に進まなくなります。

どうやらこのエラーを回避する方法もあるみたいですが、私は試していませんので詳細は下記のリンクを参考にしてください。
また、2024年12月時点で最新のWin11(24H2)ではなく、23H2までのWinows11をインストールメディアにするとこの問題は回避出来るかと思います。






まとめ
とりあえず2024年12月現在はこんな感じですね。
めっちゃ簡単にまとめると、「Windows11の24H2はSteamDeckと相性最悪だから導入するな」これに尽きます。

ところでSteam公式からは未だに正式なWindowsデュアルブートのアナウンスが出ていないんですが作業は進んでいるんですかね。

ちなみに次回は2024年12月時点で導入した便利ソフトを紹介する予定です。